先日現調行った現場。
都内、某マンションの1室。
7帖くらいの和室、1部屋だけの張替え。
このお部屋の主は中学生の女の子。
日曜日の午前中にお邪魔して、現調開始。
採寸してたら、パパ・ママ・弟ちゃんに、当の本人。
中学生くらいの可愛い女の子。
数年前にリフォームしてあって、布クロスが張ってあります。
だけど、下地調整してないみたいで、パテの跡がクッキリ。
折角のお高い材料、素材が生きてない何とも残念な感じ。
で、この日お持ちした見本帳はサンゲツのファイン。
「布クロスがお好みだったのかな? 違う見本帳、持って来た方が
良かったかな~?」
って、見本帳パラパラ捲ってみせたら・・・
「うわ~! 可愛い~っ」
って目が💛マーク(笑)
「見せて見せてっ!」
って私から見本帳、奪い取るようにして持って行きました。
さて、どんなクロスを選ぶのか?
多感な中学生の女の子。 きっと奇麗な花柄か?
ちょっと大人ぶってお洒落な感じにまとめてみるとか?
採寸しながら、思わず微笑んでしまいます(笑)
梁が三方にあって段差もありあり。
コテコテの柄物で来たら、ああしよこうしよ。
なんて思いを巡らしながら寸法採ります。
採寸終わって、家族揃ってリビングで見本帳見てた所に、お声掛け。
「採寸終わりました~。 クロス、直ぐに決めなくていいよ。
ゆっくり考えて、いっぱい悩んでね~」
で、帰ろうとしたら。
お母さんが、「プロの職人さんから、アドバイスしてくださいっ」
クロス屋さんが現調行くと、日常良くある光景です。
「まずは好きな色とか柄とか? 何かお部屋のイメージある?」
中学生の女の子に優しく語りかけます。
暖色寒色。大柄に細かい柄。石目調から織物調・・・ キャラクター物までなんでもあり。
散々悩ませておいて、最後にポロっと
「でもね。壁紙全部張ったらなかなか張り替える事はできないから。
部屋全体は明るい無地にしておいて、カーテンや家具とかでアクセントにするケースも
あるよ。何か物を置いたら、それでお洒落に見せるとか。」
な~んて事を、優しく丁寧にお話します。
で、結局出来上がったのが・・・
これ。
真っ白な天井と壁。
物入れの扉だけ、黄色の花柄。
もっとド派手にメルヘンチックに行くかと思ってたら、
チョイと拍子抜け(笑)
最後のポロっと一言が、余計だったかな?
まあ、よくよく考えて決めたんだろうし、
本人が喜んでくれればそれで良し!!
奇麗に仕上がって、
何年か経っても、これなら落ち着いてて良いかな。
実際、柄物を勧めるのは凄く難しいし、選ぶのも難しい。
見本帳を捲った時に、まず最初に気になったクロスが一番なんでしょう!
でも・・・
何だか女の子の夢を壊しちゃったかな?
無難にまとめてしまったかな?
もう少し何か言いようがあったかな?
とか・・・なんか微妙に、モヤモヤ・・・。
世の中のクロス屋さん、わかるでしょ?
クロス選びから関わったしたこの部屋。
つい思い入れが強くなりますが、仕上がった部屋を見て、
お客さんが「すごーい!」「気持ちいい!」「張り替えてよかった!」
って喜んでくれたので、嬉しくなりました。
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